目が覚めて、起き上がると仁志はいなかった。

夜の1時を回っていた。

蛇口をひねり水を飲み、窓から駐車場を見ると車も無かった。

こんな時間に車でどこまで行っているの?

不安で彼が戻るまで窓を何回も見た。

ようやく車の音がして、戻ってきたのは2時近くになっていた。

「どこに行っていたの?」

「うわ、ビビった。気が付いたのか。大丈夫か? 」

「こんな遅くまで、どこに行っていたの?心配したのよ」