裕太が夏実の様子を見て慌てて駆け寄り、お腹に触れた。 『大丈夫か?!すぐ病院に行こう!』 裕太は夏実を背負い車に乗せ、病院に向かった。 『残念ながら、流産です』 医者にそう告げられた。 夏実はしばらくその言葉の意味が理解出来なかった。 ―ザンネンナガラリュウザンデス― 赤ちゃん、産まれてこないの? 私の赤ちゃん、もう会えないの? どうして? ―どうしてなの…