私はグイッと、彼の胸ぐらをつかむと言った。 「それ、どういう意味っ!?」 彼は、目を丸くすると言った。 「なにが?」 「だ──か──ら──、《死神の魔の手》って、どういうこと!?」 「あんた、あの猫追いかけてたら死んだんだろ? 死神は、冥府へと導いてくれる役目もあるけど、一般的に死神っていったら、人を死に誘うものだろ?」 と、彼はそう言うと、真剣なまなざしで私を見た。 ってことは私… 死神に、はめられたってことっ!?