ツルルルル────… 『…もしもし─…』 さっきと同じ声だった。 私は息をのんだ。 『もしもし、美濃(みの)ですが───…』 私が、聞き間違えるはずがなかった。 私は耳元から受話器をゆっくりと離すと、受話器を置いた。 カイ似の彼は、目をぱちくりさせると、 「おい、どうしたんだよ?」 と言うと、大きく目を見開いて私を見た。 私はゆっくりとその場に座り込み、放心状態のように、ぼんやりとしたまま、その場から動けなかった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆