「えっ…
どういう事?」



あたしは、思わず興奮して聞いてしまった。



「あ…えっとですね…
お父さまが、信じていた部下にボイコットされて、
裏切られたと、頭を悩ましていました。」



え…でもじじぃは、誰とでも優しくて
そんなことされるはずはないと思うのに…




それからあたしたちは、医者から色々な話を聞いて病院を出た。



「お嬢様、水嶋様乗って下さいませ。」

そして、車に乗り込む。


「大丈夫なのかなぁ」


車が走る中、あたしは呟く。


「信じたら…?」



陸が言う。



そして、あたしの震える手を優しく握ってくれた。



陸の手をは、温かく感じた――――…