先輩★内緒の片思い

舞台内容を知っている現役からは歓声が上がり、OB・OGからは期待のこもった拍手があがった。


会場は再び暗転した。




武内……


感謝なんて、いいのに。


いつもと違うじゃん、こんなかっこいいスピーチ、ずるいよ。


私が泣き笑いの表情を浮かべると、武内はまたニヤリと笑った。




そして会場前面のスクリーンに、文化祭の舞台が映し出された。


私自身も、見るのは初めてだ。


映像が始まった。




ブザーが鳴り、幕が開く。

舞台上に並んで立っている岸谷先輩と私がスポットライトに浮かび上がった。

直上パス、お互いに移動してのパス、対人……

…………

そしてラスト、岸谷先輩の客席へ向かってのスパイク。



息を殺して見入った。


すごい。

すごい、すごい!

岸谷先輩、かっこいい!!

あの日、たくさんの追っかけの女子が岸谷先輩に殺到した理由がよくわかった。

思ってた以上の出来だった。