先輩★内緒の片思い

車中、河野はまるで気配を消そうとするかのように静かだった。


話しかけられたくないのか?


だったら、無理に話さないほうがいいか……


俺はラジオをつけ、流れてくる曲と運転に集中することにした。




河野の家に近づき、俺は車を左に寄せた。


ギアをパーキングに入れ、シートベルトをはずす。


そして、助手席に左手をかけ、別れのキスを――


と、顔を寄せたところで我に返った。


しまった!


つい、いつものくせで……


今日は河野だった!