先輩★内緒の片思い

すると、黙っていた岸谷先輩が口を開いた。


「放っておけ」


いや、先輩から見たら放っておいてもいいかもしれないけど、私達後輩にとってはそうもいかないんですけど。


でも、そんなこと岸谷先輩に言えるはずもなく、私は南君とこっそり目を合わせるだけにとどめた。




「そうそう、武内から電話あった」


南君の言葉に私は気を取り直した。


「あ、お父さん、どうだって?」


「うん、足の骨を骨折しただけで意識はしっかりしているし、大丈夫そうだって」


「そっか、よかったね」