隣で聞いていた真菜香が私の顔を見ながら言った。


「10月17日って、優希の誕生日だよね」


「うん」




そう、真菜香の言うとおり、10月17日は私の誕生日だ。


まあ、だからどうだってことでもないんだけどね。


毎年誕生日は、母が手料理とバースデーケーキでお祝いしてくれるのと、真菜香や親しい友達数人からプレゼントをもらうくらいだし。




「日付がわかったから、今日帰ったら、招待状に入力して印刷しておくよ」


私が言うと、真菜香は首を振った。


「一人でやるのは大変だよー。
手分けしよう。
半分はうちで印刷するよ」


「そう?
じゃ、そうしてもらおうかな」


「うん!」