「河野さんのお母さんですか?」
母ははっとしたように立ち止まり、車内を見た。
「卓?」
えっ、卓?
そういえば、卓はどうしたんだろう?
お父さんは今日、早朝からゴルフで出かけて帰るのは夜遅くなるって言ってたはず。
甘えん坊の卓はまだ一人で留守番なんてできない。
お母さん一人で出てきてるけど、卓はどうしたの?
岸谷先輩は落ち着いた声で母に言った。
「いえ、優希さんを送ってきました。
岸谷真菜香の兄で、修一といいます」
「ああ、真菜香ちゃんの。
優希……」
明らかに様子のおかしい母に、私は助手席から呼びかけた。
「お母さん、どうかしたの?
卓は?
卓に何かあったの?」
母ははっとしたように立ち止まり、車内を見た。
「卓?」
えっ、卓?
そういえば、卓はどうしたんだろう?
お父さんは今日、早朝からゴルフで出かけて帰るのは夜遅くなるって言ってたはず。
甘えん坊の卓はまだ一人で留守番なんてできない。
お母さん一人で出てきてるけど、卓はどうしたの?
岸谷先輩は落ち着いた声で母に言った。
「いえ、優希さんを送ってきました。
岸谷真菜香の兄で、修一といいます」
「ああ、真菜香ちゃんの。
優希……」
明らかに様子のおかしい母に、私は助手席から呼びかけた。
「お母さん、どうかしたの?
卓は?
卓に何かあったの?」


