先輩★内緒の片思い

「しっかり拭いとかないと風邪引くぞ!」




さっき思ったことを打ち消すように、真菜香のつもりで河野の髪を拭いた。


葉子のこともまだはっきりしてないのに、他の女に気をとられてる場合か。


まあ、さっきの真菜香の電話で、葉子とはもう終わったも同然だけどな。




「先輩っ!
先輩もういいですっ!」


河野の叫びで我に返り、手を止めた。


よし、だいぶ髪は乾いたな。


次は自分だ。


俺はスポーツバッグから乾いたTシャツを取り出し、濡れたシャツを脱いだ。


「きゃっ」


隣で河野が顔をうつむかせた。


きゃあきゃあ、いちいちうるさいヤツだ。