先輩★内緒の片思い

混雑した土手の上を並んで歩きながら、私の背中にはずっと岸谷先輩の手が当てられたままだった。




混んでるから。


人にぶつからないように。


もしくは私がまたナンパされないようにガードしてくれてるのかもしれない。


きっと、ただそれだけ。




でも、その手の感触が嬉しくて切なくて仕方がなかった。


そして、岸谷先輩に優しくされる葉子さんがうらやましくて仕方なかった……




私たちは屋台で焼きそばとたこ焼きを買った。


しかし、いくつかの屋台を見てまわっても、缶チューハイは売っていなかった。



そうこうするうちに、さっきは気のせいかとも思った雷鳴は、だいぶはっきりと聞こえるようになっていた。