先輩★内緒の片思い

最初は体慣らしのパスから。


オーバーハンドパスは、セッターの私にとっては一番得意なパス。


岸谷先輩の正面に返し、岸谷先輩も完璧に私の頭上に戻してくれるので、お互いほとんど動かずにパスを続ける。



次にアンダーハンドパス。


膝を曲げて重心を低くすることで、砂で不安定な足元をカバーし、これもほとんどお互い動かずにパスを続けた。



ふだんの練習では、私は副キャプテンでエースアタッカーの夏美とペアを組むことが多い。


夏美も中学からのバレー経験者で、うちの部では技術力のあるメンバー。


でも、岸谷先輩はその夏美よりもさらに取りやすいボールを返してくれるからすごくやりやすい。


さすが、岸谷先輩。



しばらくすると、岸谷先輩が高くボールを上げてきた。


オーバーでパスすると、トスしてきて「来い!」と声がかかった。


うわぁ、とうとうこの時が来ちゃった!