先輩★内緒の片思い

シートに戻ると、真菜香が顔をあげた。


「あ、一緒だったんだ」



と、ちょうどそこへ葉子さんもシートにたどり着いた。


私は葉子さんにも聞こえるように言った。


「変な人に絡まれちゃって、先輩に助けてもらったの。
先輩、これ、ありがとうございました」


私はシャツをたたんで岸谷先輩に返した。



「えー、大丈夫だった?」


真菜香が驚いて気遣ってくれた。


「うん、平気。
声かけられてうまくかわせなくて困ってたんだけど、岸谷先輩が来てくれたらすぐにどっか行っちゃった」


私は笑って答えた。


真菜香は安心したように息を吐いた。