「ほら、行こう?」
差し伸べられた手を払って
「あっちょっと待てよ!」
あたしはおもいっきり走った
怖い…怖いよ優…
助けて…
グイッ
「い、いやぁ!!」
誰かに腕を捕まれる
「やだやだやだやだ」
「梨杏!落ち着け!」
誰よ?!
「俺だ!優だ!」
優…?
「よかった…優だ…」
「見つかってよかった…」
「…―――おーい!梨杏ちゃん待ってよ〜って、あれ?…優?」
「あ…あんた…」
優の偽物があたしの前に立つ
「え?!何で、ココに…?海外に行ってたんじゃ…」
「そうなんだけど、何だ?一時帰国ってやつ?」
優が優と話しているような光景を見てあたしの頭は爆発寸前になっている
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