誰? そこには30代くらいの女の人が立っている 「どちらさんですか?」 「あ、勝手にごめんなさいね、私は隣の家の…美由の母です」 「美由の…?」 「えぇーっと、あなたのお名前を聞いてもいいかしら?」 「あ、梅崎直哉です」 「え…――」 「あの…どうかしました?」 「いえ何でもありません、ごめんなさいね」