衣希の声が
いつもの声に戻る。


ほっ…よかった。


「あのね…
好きでもない
男の子にチューされたら 女の子は、
嫌なのよ…。」


なんでだ?
俺は、
好きでもない奴と
キスぐらいできるし
セックスだって
ちょろいもんだ。
……なのに
女の子は、
嫌なのか?


俺は、
腕をくんで
考えた。


「ん〜…」

「あんたみたいな奴は、
わからないかもね」


衣希が
呆れた顔で
言ってきた。