僕の白雪姫



零が何か
言いたげな表情をする。
そしてため息を
一つついてから
口を動かした。


「あのな…
白雪には、」

《お待たせしました。
レリーゼfriendの
三人です!!》


ライブハウスの
中から男の人の司会者の
声がした。


ライブハウスは、
拍手の音と
女の子たちの
黄色い声が聞こえてくる。

俺と陸斗は、急いで舞台にのろうとすると
後ろから零が


「おい!!
俺の話を聞け!!」

「それは、
ライブが終わってから!」

俺は、
零にそう叫ぶと
零もしぶしぶ
舞台に上がる。