僕の白雪姫



「いいよ…私恥ずかしかったけど嬉しかったから…」





「そ?ありがと」







いつもなら簡単にできる
120%の悩殺スマイル。
なのに今日は
あんまりうまくいかない…






今日は変な日だ…。






「連時、教室行こ♪」






「うん♪」






朱李の小さい手を
優しく握って
下駄箱まで一緒に行こうとすると






「「おい!連時!」」






忘れてた
二人のモテない
子猫くんのことを…






俺は肩を
がっしり捕まれて
体育館裏に連れ込まれた。





もちろん朱李には
「先行ってて」って
行っといたけど…。






俺はおもいっきり
壁に背中をぶつけられた。





いてぇ…。






そしていきなり
子猫くんが
ワンくんのように
キャンッキャンッと
ほえだした。






「おい!どうゆうことなんだよ!?」






「なんで朱李ちゃんとキスしてんだよ!?」






一気に
そんな吠えられても…。