僕の白雪姫



龍と姫に
見せつけるみたいに
いつも朱李にしてあげる
優しいキスじゃない。
ただ唇と唇を
あてるだけのキスじゃない





激しくて…
朱李が壊れちゃうぐらい
激しいキスを
龍と姫に見せつけてやったんだ。






陸斗と零がなんか言った気がするけど
そんな声俺の耳には届いてこない。






ただ龍の嫌そうな表情を見たいだけ
ただ姫が俺のことを見てほしいだけ






唇を離すと
朱李はとっても色っぽい
表情で俺を見てきた。






そんな顔されたら…
朱李を友達として好きでも男だったら抱きたくなる。





だけど
足が完全に治るまで
我慢だ…我慢。






龍と姫の方をチラッと見ると
龍は俺のことを睨んでた。姫は俺を悲しそうな表情で見ていた。






姫が俺を見てくれた…。
それだけで
嬉しい気持ちにかれる。
だけど
このぽっかりあいた穴みたいなものはなに?






「連…じ…」






「あ…ごめんね…?
朱李が可愛すぎてついついあんな激しいキスしちゃったよ…」