……
って!
なに考えてんだ俺!
姫は前からかわいいし
世界一かわいいんだから
今さらなに考えてんだよ!!




…振られたのに
まだこんなこと考える俺って…
悲しすぎる…。





自分が惨めすぎて
一人で少し笑いながら
泣いていると





「どうしたの?一人で笑いながら泣いちゃって」





衣希が気持ち悪いものを見るように俺を見ている。
姫の方を見ると
姫はちょっと困った表情をして俺を見ていた。





俺って
そんなにキモかった!?





「いや…ちょっと足が〜…痛いような…」





「は?痛いようなってなに?痛いの?痛くないの?」




痛いようなってなに?
って…
痛いんじゃない?
足じゃなくて心が…





「痛いです」





「じゃあ部屋に帰ろっか…じゃあね♪またあの話聞かせてね」






あの話ってなんだ?
俺が一人で落ち込んでるあいたになにか盛り上がる話でもしてたのか?





衣希が笑顔で姫に手を振って車イスを押してくれる。




エレベーターの前にきたところで俺が衣希に話かける。