僕の白雪姫



早くしないと!!
早くしないと姫が落ちて死んでしまうかも知れないのに!!!!




動け!!
動け!!
動け!!!!





俺はもうさっきみたいな
大声は出せなくて
足なんかガタガタ震えて歩けもしない。





どうしたらどうしたらこの足は動くんだよ!!





俺は頭が混乱して
周りに何かないか探した。




だけど何もない。
仕方なしにカバンを慌ててあさりまくって俺の手に冷たい物があたる。





カンのペンケース?






俺はペンケースの蓋をあけて中に入っていたカッターを取り出して
両足に一回ずつ
カッターでズボンの上から太ももを刺して
走り出す。





痛いなんて思わない。
ただ姫を助けたいから……それだけしか頭にはなかった。





俺が走り出しちょっとして姫が落とそうとしている女子から逃げようと腕をすり抜けた時にそのもう一人の女子に突き飛ばされて屋上から落ちてきた。





間に合うか!?
間に合ってくれ!!!!





そう思って手を大きく広げて突っ込んだ。





上からは姫の悲鳴じゃなくて教室にいた人達の悲鳴が俺の耳に届く。





ドーーン!!!!





その音で周りは静かになった。