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今俺はバスケ部が使っている体育館の入り口にいる。
朱李はバスケ部だ。
あんなに小さいのに
バスケをしているなんて
すごいと思った。


ガラガラ…


体育館の中から
誰かが出てきた。


朱李だ。


だけどいつも明るい顔をしている朱李なのに今日は
なんだか真っ青な暗い表情をしている。

そして朱李は
俺の顔を見たとたん
慌てて体育館の扉を閉めて走り出そうとしてきた。


俺はそれを見て
とっさに朱李の腕を掴む。

「なんで俺をさけんだよ……なんか俺した?」


自分なりの優しい声で
朱李に問いかけた。
だが朱李の身体は震えている。


「避けてないよ…今日は体調が悪いから早く帰りたいだけだよ?」


声も震えていて
俺の目を見ようとしてくれない。