「あたしもあなたと同じ1年生よ」


よろしく、差し出した手を快く握ることはできなかった



なんで学年を知ってるの?


そんなの、こんな風にそのことを知らなかったからに

決まってるでしょ…






「名前… 倉越ちひろ へえ 珍しい苗字ね」




「うん おととしこの近くに越してきて


なんて…読むの?」





「宇崎 夜萌(うざき よもえ)よ」



「す、すごい名前だね」


夜萌、なんて 聞いたことない!


幸い、迷わないところにクラス分けの紙が張ってあって、



夜萌とは同じクラスになった





よかった、友達いて とホッとするのもつかの間






あれ、 あれれ



「目の錯覚かな 名前から見てだよね!?




女の子 10人しかいないよ?」




40人のクラスに な、ぜ、か 女の子が10人




それも 教室の配置をみたら


な、ぜ、か  ひとつだけ遠くにあるような・・・