自分の妻となった桐壺更衣は近頃、大層思い悩んでいる様子だ。
気立てが優しく、穏やかであるが為に、きっと他の女御や更衣、女房から冷たい態度を取られているに違いない。
彼女ばかりを召してしまう、自分が悪いのかもしれない。
しかし、彼女を愛している、自分のこの気持ちに嘘をつく事は出来ない。
我こそは、と自信満々に私の寵愛を得ようとする者達に囲まれて、私は疲れていたのだ。
そんな時に、桐壺更衣が現れ、恋に落ちた。
私の愛する人はいつも、優しく、穏やかな愛情を私に与えてくれる。
やっと自分は、人を愛する、という事が分かったような気がする。

