ここで特筆すべきは、大陽創神(だいようそうしん)と大月女創神(たいげつにょそうしん)の関係についてである。

もはやこの世界の民ならば、まだ言葉を覚え始めたばかりの幼児でも知っている様な常識だ。

大陽創神はたった一人だけ人間の女を娶る。

やがて二人の間に子が誕生するのだが不思議なことに、必ず二人の子供が生まれてくるのだった。

一人も生まれなかったり、三人生まれたりしたことは、今まで一度としてなかったという。

又不思議なことに、必ず男女が別々に生まれるときている。


この二人の内の男性が大陽創神、女性が大月女創神へと、いずれ即位していくのである。