今までに何度も運ばせられたし、何よりも必ず、と言っても良い程おかわりになるのだ(勿論この場合のおかわりとは、一壺空けてしまってのおかわりである)。


「仮にも大月女創神であらせられます朧朏様は、お酒が大好きで毎晩月を肴になさっておられます!」


そう叫んでしまったら、どんなに気分が晴れやかですっきりとする事だろう。

陶嘉は笑い声を漏らしながら、一人廊下を進んでいく。