エメラルドの傷

 ベリルが去った後、軍のヘリが降り立った。その中にはマークの姿もある。

「ベリル!」

 必死に探すが気配すら無い。

「まさか……行った。のか?」

 そうだ、彼ならきっと世界に飛び出したいと思っていたハズだ。

 こんな狭苦しい場所に、留めておけるハズがない。

 君の名前は、僕だけが知る処だ。追われる事は無いよ。

 思い切り、世界の空気を吸って生きてくれ。

 君を生んだ世界だ。善か悪か、判断するのは我々じゃない。彼自身だ。

「これでいいんだ……」

 マークは、ベリルの笑顔を思い浮かべて空を仰いだ。


 END

※作中に登場する一部の団体名や社名、武器関係などは創作に基づく物で実際のものとは関係ありません。