しばらく考えて、ベリルは自分の意見を発する。

「ならば、ここで防衛戦を張る方が良いのでは」

 その言葉に、ブルーは感心するように返した。

「上出来だ。だったら、何をするのか解るよな」

「はい」

 ベリルは、元来た通路を駆け足で戻った。

「先生方。戻ってください」
「ベリル!」

「ブルー教官によると、敵は西から侵入してきます。ここからの脱出は避けた方がよさそうです。こちらに」

 教授たちは彼の言う通りに、後ろからついていった。