ベリルがいるであろう処に向かう。

「! 教官」
「ベリル!」

 武装したベリルと鉢合わせした。ベリルの手にはライフル。

「先生たちは?」

「向こうから逃がしましたが……相手が、どこから入ってくるか検討がつきかねています」

「そうか」

 こんな時でも、自分が教えた事をちゃんと学んでいる事にうれしさを感じるとはな……ブルーはニヤリとした。

 そして、西の方角を指し示しながら口を開く。

「監視カメラの映像で、西に敵影が多かったように思う」

 お前ならどうする? いつもの訓練のように、ブルーはベリルに問いかけた。

「西!?」