エメラルドの傷

 知識もさることながら、それをしっかりと理解し有効に使っている事に、ブルーは目を見張った。

 まだ10歳だというのに……しかし、格闘の訓練の時には少年が10歳だという事を忘れそうになる。

 その筋力・瞬発力・判断力において、自分と引けを取らない部分が垣間見えたからだ。

 ブルーと対等に打ち合う事はまだ無理だが、すぐに追いつかれてしまう事が窺えた。

 彼は、他の教授たちと同様に背筋がゾクリとした。

 しかしブルーは彼の瞳が純粋である事を見抜き、自分の持つ全てを教え共に学ぶ事を心の底から喜んだ。