「何か、欲しいものは無いかな?」

 ベルハース教授が尋ねると少年は少し考えたあと、ベルハースを見上げた。

「……そうですね。銃を扱ってみたいです」

「!」

 教授は一瞬、沈黙したが低い声で発する。

「そうだな。君が10歳になったら戦術を学ぶから、その時に扱えるだろう」

「解りました」

 しばらくベリルの様子を眺め、ベルハースとマークは部屋をあとにした。