ただ君の側にいたかった…

み「あのね、本当は階段突き落とされたの…」

俺「…誰にだ?」

み「わかんない…いきなり後ろから蹴られて、気付いたら下まで落ちてた」

俺「あのバカ女だろ?」

バカ女ってのは、涼の元カノ。
あの性格ならやりかねないと思う。

み「あの子はいなかったよ」

俺「もう夜行くな。ヒドイ目にあうのわかってるのになんで行くんだよ?」

み「…何されたとしても、私の居場所はあそこしかないんだもん」

俺「居場所?」

み「自分の家には居場所がないから、あそこが唯一の居場所なの」

俺「だって自分の家だろ?居場所も何もなくね?」

み「陸くんの家族は仲が良いから。私の家は違うの…唯一の居場所を失いたくない」

俺「お前そんな理由で今まで嫌がらせされても黙ってたわけ?」

み「…そうだよ。こんな理由で集まらなくなったら嫌だもん」

理解ができなかった。
みぃこからは家族に対する強い拒否反応を感じた。

それに、自分の居場所なんて考えた事すらなかった俺にとって、居場所を守るためとか意味がわからなかった。