ただ君の側にいたかった…

俺が夜に行く様になって、一つ気付いた事がある。

みぃこ敵多くね?

涼の家には日替わりの様に色んな奴が来ていたけど、来る女のほとんどが涼狙いってすぐわかった。
でもそいつらは同時に、みぃこに嫌がらせをしてきている奴らでもあった。

涼を含めた数人のみぃこのダチの目を盗んで、何かしらみぃこに手を出していた。

もちろん俺も涼達と同じ側だから、俺の目も盗んでいるつもりなんだろうけど、やっぱガキは甘いな。
自分で言うのも何だか変な気がするけど、俺は常にみぃこを無意識のうちに目で追っていたんだ。

物盗まれるなんて日常茶飯事だったし、酒を頭からぶっかけられていたり、カミソリの刃を投げ付けられていたり…

さすがにやり過ぎじゃね…?


俺はそれを目撃する度に怒鳴った。
俺は短気とかじゃねえんだけど、好きな女がここまでされて黙っている事なんてできなかった。

俺が怒鳴ると部屋の空気が凍りつく。

でもそれは一瞬で、誰よりも早く反応して元の空気に戻すのがみぃこ。

みぃこに怒鳴ったわけじゃないのに、ごめんって謝りながら俺の腕を掴んで部屋を出る。