ただ君の側にいたかった…

しばらくすると、見覚えのある顔が目に入った。

昔涼と付き合ってるはずなのに、俺に告白してきた女だった。

その女も俺に気付いたらしく、連れていた子供を一緒にいた母親に預けてから、1人でおそるおそる近付いて来た。

女「陸さんですよね?」

俺「ああ」

女「なんでこんなところにいるんですか?」

俺「ちょっとな。お前はいつ母親になったんだよ?」

女「1年以上前です」

俺「そうなのか」

女「ちょっとだけ聞いてもらえます?」

俺「何をだ?」

女「もう本人もいないし。誰にも言ってない事なんですけど…」

俺「言いたいなら勝手に言え」

女「誰にも言わないでくださいね?多分あの子、涼の子供なんです…」

俺「…は?」

女「妊娠してるってわかった時から、なんとなく気付いてたんですけど、その時今の旦那と付き合ってたから言い出せなくて、その彼氏の子供として産む事にしたんです」

俺「なんで涼の子供なんだよ?お前らもっと前に別れただろ?」