それから俺は涼と連絡を取らなかった。

言いたい事は言ったし、仕事が忙しくなって余裕もなかったから。


俺が涼の状況を知ったのは、その年の年末だった。


地元に戻っていたみぃこが、東京に帰って来て1番に俺の家におしかけてきた。

み「陸くんただいま!」

俺「ああ、おかえり」

み「陸くん聞いて聞いて!私彼氏できたの!」

俺「は?お前先週彼氏と別れたんだろ?より戻したのか?」

み「あんな奴とより戻すわけないでしょ?陸くんの知ってる人だよ」

俺「俺の知ってる奴?…わかんねぇ」