ただ君の側にいたかった…

み「ねえねえ、浩さんの子供の頃ってどんなだったの?」

俺「兄貴?」

み「うん!大人な浩さんしか知らないから、なんか子供の頃が想像できないんだもん」

俺「今とあんまり変わらないんじゃね?昔からうるさかったし」

み「うるさい?嘘だあ〜!浩さん物静かで落ち着いてるじゃん」

俺「物静か?あはは。兄貴お前らの前でかっこつけてんじゃね?」

み「…陸くんって見た目と中身が違うんだね」

俺「は?急になんだよ?」

み「見た目怖いのに、優しい声してるし。なんか親しみやすいタイプ?」

俺「見た目怖いとか失礼だろ」

み「だって眉間にシワ寄ってるし。ほら笑って」

みぃこはそう言うと、俺の頬をつまんで上に引っ張った。

俺「ほい。はにひへんはよ」

み「あはは。何言ってんのかわかんないよ。陸くんかわいい♪」

なんで俺4歳も下の奴に笑われてんだ?って思ったけど、なんか無邪気に笑うみぃこを見たらこっちまで笑顔になった。

みぃこは俺達兄弟とは全く違うタイプで、兄貴が妹が出来たって喜ぶ理由がなんとなくわかった気がする。

話しているうちに、俺も妹が出来た気がして楽しくなってきた。