それから俺は、時間を見つけては涼の様子を見る為に、涼達の地元へと戻った。
バレたらきっとお節介だって騒ぐから、みぃこには内緒にして。


5月が終わるまで、涼は俺に会おうとすらしてくれなかった。
事前に連絡しても拒否されるから、毎回突然涼の家まで行ったのがいけないのかもしれないけど。

でも東京から頻繁に来る俺が哀れに思ったらしく、6月に入ってやっと会ってくれるようになった。