ただ君の側にいたかった…

卒業間近の2月、俺はようやく奈々に話す決心をした。
この頃の奈々は少し安定していたし、これ以上隠し通しておくことはできなかった。

俺「なあ、ちょっと話があるんだけど」

奈「なに?」

俺「俺来月東京行くんだ」

奈「遊びに?」

俺「いや、就職先が東京なんだよ」

奈「え?地元に就職するんじゃなかったの?」

俺「悪い…言い出せなくて嘘ついた」

奈「なんで東京なの?ここが嫌ならみぃこの近くでもいいじゃん!」

奈々は泣きながら叫んだ。

俺「もう決めたんだ」

そう言うと、奈々が俺の頬を叩いた。

奈「なんで?なんであんた達兄弟はいつもそうなの?相談もしないで勝手に1人で決めちゃってさ!なんで離れて行っちゃうの…?」

そう言って奈々は泣き崩れた。

俺はそんな奈々の姿に驚き、ただ呆然と奈々を見つめていた。