ただ君の側にいたかった…

少し話して、父さんと母さんは先に兄貴の元へ戻って行った。

歩「奈々ちゃん、そろそろ家族に連絡した方がいいんじゃないかな?」

奈「もうちょっとだけ…私がこんな泣き顔だったら、家族皆が不安になっちゃうから…浩の意識が戻ればいいんだけど…」

奈々は俺達の事故の事をまだ家族に話していなかった。

俺「奈々、ここでいっぱい泣け。父さん達の前だと泣きにくいだろ?それで早くおじさん達に知らせてやれよ。あんなに兄貴の事可愛がってくれてるんだから、知らせてやんないともっと悲しむぞ?」

奈「わかってるよ…」

奈々は消えそうな声でそう言うと、俺の寝ている布団の中に顔を突っ込み、静かに泣いていた。

俺と姉貴は、そんな奈々を静かに見守った。



結局奈々の家族には、次の日に父さんが連絡した。

これは後で聞いたんだけど、医者に覚悟してくれって言われたから急いで呼んだんだって。