亜「じゃあずっと私のそばにいてよ…もう泣かないから…」

俺「そんなの意味ないだろ?」

亜「陸がいてくれればそれでいいよ…一番じゃなくていいから、二番でいいから…」

好きな奴の一番になれない苦しさは、俺自身よくわかっている。
そんな苦しみを亜希にさせるわけにはいかない…
亜希はキレイだし、俺よりも良い奴がすぐ見つかるだろう。
俺には亜希の気持ちを受け入れる心の余裕などなかった。

俺「バカな事言うな。そんなの苦しいだけだぞ?やめとけ」

亜「そんなのわかんない!だからもう少しそばにいてよ!」

こんな調子でずっと言い合っていた。
亜希がわがままを言ったのはこれが最初で最後。

結局俺は亜希の勢いに負け、別れる事ができなかった…


それからダラダラと付き合い続け、俺達は1年後に別れた。

最後には亜希自身が限界だったらしく、俺が振られる形になった。
亜希には辛い思いばかりさせ、俺から別れを切り出す事もなく、卑怯な男だったと思う。


ごめんな亜希…
ありがとう。