ただ君の側にいたかった…

いくら飛ばしても距離には勝てなくて、2時間以上かかってしまった。

海岸に沿ってゆっくり走りながら探してみると、見覚えのある後ろ姿があった。
みぃこだ…
あいつ何時間ここにいるんだろう?

俺は車を停め、みぃこの近くへ歩いて行った。

近づくと、肩が小刻みに震えていた。
まだ3月だから風が冷たくて寒いのか、泣いているのか…
様子を見ながらみぃこの後ろに立った。

気付くかと思って黙っていたが、全く気付く気配がない。

みぃこは真っすぐ海を見つめたまま、泣いていた。


俺「よくここまで一人で来れたな」

俺が後ろから声をかけると初めて俺に気付いたらしく、みぃこは振り向いたまま固まった。

ずっと泣いていたのか、瞳が真っ赤になっていた。

俺はやっとみぃこを見つけた事で安心し、後ろからみぃこを抱きしめた。

俺「みんな心配してるぞ」

み「うん。涼に怒られちゃった」

俺「俺も怒ってるんだぞ?お前がいなくなるから、エッチし損なったし」

み「別に頼んでないもん。一人で帰れるし」

俺「お前本当に可愛くねえな」

み「…陸くんありがとう」

俺「何があった?話してみろよ」

み「…別れた」