ただ君の側にいたかった…

亜希の家に行くと、しばらく普通に話していた。
といっても、亜希が一方的に話しているばかり、俺は適当に相槌を打つ程度でうわの空だった。

すると亜希がいきなり抱き着き、キスをしてきた。
驚いて亜希の顔を見ると、今にも泣きそうだった。
俺の態度に不安になったんだろうな。

安心させるような言葉を掛けてやればよかったんだけど、今の俺には気の利いた言葉なんて思い浮かばなかった。

亜希は今度は俺の腕を掴み、自分の胸に押し付けて来た。

抱いて欲しいのか?
抱いてやれば安心するのか?

イマイチ状況が把握できないまま、俺は亜希を抱き寄せて胸を揉んだ。

でも俺の気持ちは興奮するどころか、冷めていくばかりで…

俺の目の前にいるのは亜希なのに、頭の中はみぃこの事でいっぱいで、どこかで泣いているみぃこの姿を見ている様だった。
もうそれ以上何もする気にはなれなかったんだ。

俺は亜希から離れ、立ち上がった。

俺「悪い。今日はもう帰るわ」

俺はそれだけ言って部屋から飛び出した。

亜希の様子を確認する余裕もない程に、俺はみぃこが心配で仕方がなかった。