ただ君の側にいたかった…

みぃこが急に立ち上がり、俺の方を向いてまた座った。

み「陸くん頭撫でて?」

みぃこはたまにこうやって甘えてくる。

俺「ん?いいよ。おいで」

俺が腕を広げると、その中に飛び込んで来た。
頭を撫でてやると、幸せそうな顔をするから、俺の事が好きなんじゃないかって錯覚してしまいそうになった。
ただの勘違いなんだけど。

このまま時間が止まってしまえばいいと思った。

俺「なあ、みぃこ」

み「なに?」

俺「また来ような」

み「うん」

みぃこはそう頷くと顔を上げ、真っすぐ俺の瞳を見つめてきた。

俺「どうした?」

俺の言葉に答えないまま、みぃこの顔が近づいてくる。

そして次の瞬間、俺の唇に柔らかいものが触れた。

何が起きているのかわからず、驚きのあまり全身の力が抜けていく。
状況を把握するのに数秒かかったが、その数秒がとても長く感じた。

やっとキスだと理解した時、みぃこが震えている事に気付いた。無理してるんだってすぐわかる。それでもキスしてきたって事は、きっとみぃこなりに考えた結果なんだろう。

俺も拒めばよかったのかもしれないが、自分の気持ちには逆らえず強くみぃこを抱き寄せた。