頑張ったな~先生に言われた言葉~

宮野先生が、私のお母さんに聞いた。


「こんな成績じゃ困ります」


お母さんの第一声は、これだった。


「これじゃあ、推薦ももらえないし」


推薦。


確かに私の成績では、受けたい学校の推薦はもらえない。


「あの程度の大学だったら、推薦で受かってもらわないと」


あの程度。


私の行きたい大学は、レベルが高いわけじゃない。


でもそこの教授たちは、その分野のプロ中のプロ。


テレビなんかに出てる教授もいる。


「そうですか」


宮野先生は、お母さんの返事に苦笑いした。


「推薦だったら、年内に終わるのに」


「はあ」