しかし、常篤は、かるく会釈をし、
「まことにありがたいお申し出ではありますが・・・そのようになされば主君殺しの罪がこの村の人間全員に及ぶやもしれませぬ。私は、あくまで私怨をもって、これを誅したのみ。もし私の所業を称えていただけるのなら、どうかこの件にはおかかわりになりませぬよう。」
そういうと再び一礼をし、常篤は去っていった。