「悠里ー・・・
ごめん、探した?」
「あっ、夏!!
心配したよ?教室で本読んでるって言ったから、迎えに行ったら居ないんだもん!」
こいつは・・・!
俺の股間を蹴った張本人・・・
人の前に何も知らないで来やがって・・・
「おい、お前!
なんか俺に言うことない?」
「ん?
・・・あっ!さっきの男!!」
「そうだよ。
謝れよ!俺と俺の股間に!」
「無理!
近づいたあんたが悪いんだから!
悠里、こんな男ほっといて帰ろ?」
「あ、うん!
じゃあね!また明日。」
「じゃあな。」
悠里って奴は手を振りながら去って行った。
俺の股間を蹴った夏って奴は、いつのまにか消えていた・・・
「なぁ・・・あつか?
股間蹴った奴。」
「そう。股間蹴った奴。」
「普通に可愛いじゃねーか!!
よかったな!ブスじゃなくて!」
「だから、フォローになってねーよ!?」
こうして初日は幕を閉じた・・・
