痛い股間をおさえつつ教室を出た。
思いっきり蹴ったな・・・。
使い物にならなくなったら、どうするんだよ・・・。


「ねぇ、そこの二人!」


いきなりなんだ?
・・・こいつ誰だよ?
突然、現れた奴は茶髪で肩に髪の毛がかかるくらいの女子だった。


「夏って子知らない?
二つ結びで本読んでる可愛い女の子。」

「俺は知らない。
啓介は?」


――そいつって・・・
俺の股間蹴った奴じゃねーか!?


「そいつなら、さっき俺の股間を蹴って教室を出ていったよ・・・。」

「・・・プッ
もしかしてあんた、夏に近づいたりした?」

「あぁ・・・
名前聞こうと思って。」

「馬鹿だねー!
夏は男なんて大嫌いだからデブでもイケメンでも、近づいた奴には容赦なく攻撃すんのよ!」


そんな奴がこの世にいるとは・・・
まあ、もう確認済みだが・・・