「啓介ー!遅いから迎えに来てやったぞ!
って・・・啓介?」

「こ・・・光樹・・・
俺の股間が・・・。」

「えっ!?
股間がどうしたんだよ!?」

「蹴られた・・・」

「・・・プッ
誰にだよ?」

「お前、今ちょっと笑っただろ?
・・・股間を蹴ったのは女子。
名前教えてくれなかった。」


俺は光樹に肩を支えられながら立つ。
明日になったらアザができてるんじゃないか?って思うほど痛い。

・・・光樹は笑いをこらえてる。


「で、可愛かった?」

「・・・あんまり覚えてないけど、結構・・・。」

「それならいいじゃねーか!
ブスに股間を蹴られて泣くより、可愛い子に股間を蹴られて泣くほうがマシだ!!」

「それ・・・フォローになってねーよ。」

「・・・とりあえず、帰ろうぜ!」

「話を流すなよ!?」


光樹はまだ笑いをこらえてた。
俺の痛みもわからないクセに・・・。