「ラッキー・・・
やっぱり開いてたし。」
柄に似合わない鼻歌なんかうたいながら、教室到着。
携帯とって早く帰ろ・・・
って、誰かいるし。
女子か・・・?
とりあえず、携帯・・・携帯・・・
教室に入ってもその女子は俺に気づいていない。
てか、気づいてくれない。
本なんか読んで・・・
「お前、何してんの?」
ゆっくり顔をあげた女子。
何も言わない。
あっ、目があった。
そして、また本に目線を戻す。
え?
ノーリアクションですか!?
とりあえず、近づいてみた。
近づいていくと、その女子はいきなり立ち上がり俺から少し離れた。
「お前、何がしたいんだよ?
とりあえず、名前教えろ。
一応、クラスメートだろ?」
あれ?
自己紹介タイムのときいたっけ?
この女子・・・。
あぁ、あの空席だった奴か?
